関東自動車:西那須野駅~馬頭車庫

西那須野駅東口から片道約1時間。2019年3月乗車。

馬頭車庫にて西那須野行
馬頭車庫にて。(2019/03)

16:30 西那須野駅発 馬頭車庫行き

西那須野16:00、宇都宮始発黒磯行き電車を降りた。西口からはJRバス塩原本線が出ている。今日は東口から発車する、通称馬頭線に乗車する。バスターミナルでは、すでに数人の客が待っていた。一緒にゆっくりバスを待つ。何度も新幹線が通過する轟音を聞いた。新幹線は、在来線よりずっと本数が多い。

バス停の案内には、東野交通の文字あるいはロゴ(108)と、関東自動車の文字が混在していた。関東自動車と東野交通が合併し、東野交通が解散したのは、昨年10月のことである。

16:30の発車時刻まであと数分、ようやくバスが回送されてきた。白地に赤の塗装は旧東野交通のそれであり、側面後方に小さく関東自動車の文字が見えた。正面の行先には、大きく馬頭と書いてある。バスには中扉もあるが、前乗り前降りだった。これは栃木県の特徴である。運転席横で整理券を取る。

馬頭線
馬頭の上には、なかがわ水遊園経由の文字。なお2019年4月から水遊園は経由しなくなった。西那須野駅東口にて。(2019/03)

両手ほどの客を乗せて定刻発車。この便は馬頭へ向かう最終便である。バスはまず大田原市街地へ向かう。そこで、ほぼすべての客が降りた。そして若草口あたりから、のどかな風景になる。この辺りから小川仲町までは、自由乗降区間らしい。大田原市内200円均一区間がずっと続く。乗り降りが無いのでバスは快走を続け、なかがわ水遊園で小休止、ここで数分休憩。そのあとは箒川を渡って大田原市から那珂川町に入る。なお箒川は、このあたりで那珂川に合流する。

まもなく小川仲町。すでに大田原市圏外だが、運賃は小川仲町まで200円のままだった。ここまで来ると、バス停の東野の文字は手付かずのままである。バスは、先ほど箒川が合流した那珂川を渡り、しばらく走って馬頭地区に入った。武茂川に沿ったまっすぐの道に商店が並んでいる。なお武茂川も那珂川の支流である。さて馬頭田町で一人客が降りて、ついに乗客は自分だけになった。そのあとは、馬頭高校前までの飛び出し区間を走り、さらに東へ進んで、終点馬頭車庫着。西那須野を出て約1時間、もう夕暮れ時である。670円。

馬頭車庫丸板
馬頭車庫にて。(2019/03)

17:55 馬頭車庫発 西那須野駅行き

砂利敷きの車庫には二台の車両が停まっていた。屋根は無い。乗ってきた車両をいったん車庫に引き上げて、運転手は手洗いに行く。カーテンで中が見えない建屋には、しっかり東野交通馬頭車庫の札が掲げられていた。停留所の古い丸板には、宇都宮行きの文字がある。そうこうしているうちに、出発時間になった。私だけを乗せたバスがゆっくり発車した。

公開日:2019年05月19日

前へ 次へ