広島バスの5E (2005年11月)
2005年11月、初めての広島駅前には、合計1時間も滞在できなかったと思う。乗ることも出来なかった。しかし広島バス5Eの魅力を知るには十分だった。というのも、次から次へとやって来たのである。
広島バス797: 広島22く2280
1984年式のP-MP。注目すべきは、リベットボディーの5Eボディだ。窓枠角のRが、それを教えてくれる。そんな貴重なリベット5Eが、三菱のシャシーに載っているのだから、珍しい。後ろに見える三滝行きも、5Eボディだ(後述の広島22く3127)。複数の5Eがやって来ても、当時は何とも思わなかった。しかし今見ると楽しい画である。
広島バス808: 広島22く2408
1984年式のP-MP [1]。この5Eは、最初期のパネルボディーだ。前面方向幕が賑やかで楽しい。車体を傾け、大きな四枚折戸を開いてお客さんを乗せる。そして豪快に走り去っていった。
広島バス112: 広島22く2747
1987年式のP-UA [1]。このように、もちろん日デの車もいた。メーカーの違いは、社番の違いでも判断できる。画面左の7E、広島200か319は、元都営の89年式P-UAのようだ [2]。その後ろのエアロスターMは、広島200か556と読める。
ここで、前出の797 (広島22く2280) と並んだ。直線的なパネルボディ(左)と、窓のRが目立つリベットボディ(右)の違いがわかる。画面右には、旧塗装の芸陽バスがちらりと見える。
広島バス115: 広島22く2750
1987年式のP-UA [1]。メトロ窓に四枚折戸のスタイルは、かなり印象的だった。ボディ後方の給気口カバーも、観光タイプと同じ、いかつい形で格好が良い。
広島バス117: 広島22く2752
1987年式のP-UA [1]。手前右の車は広電バスのエアロスターノンステ。その後ろは、広島バスのワンステ。そんな車も走る中、当時は多数の5Eが走り回っていた。画面中央、郵便局前のテントでは年賀状を売っているのが見える。
広島バス841: 広島22く2963
1988年式のP-MP [1]。駅前大橋を渡ってきた。メトロ窓の非公式側は、とてもすっきりしていてスマート。バスの後ろに紅葉が見えて、11月だったことを思い出す。
広島バス848: 広島22く3127
1989年式のP-MP [1]。広島バスに投入された5E最後のグループの一台。本写真では分からないが、この頃導入された5E車は、中引き戸の仕様になっている。左の西工96MC(広島200か497)は03年式らしい [2]、撮影当時はまだ2年目ということになる。当時LEDは珍しかった。一方で画面中央、ちょうど呉羽ボディがやって来た。これは広島200か550、元都営の90年式U-MPだ [2]。見てすぐにそれと分かる車だが、やはり赤白の塗装が強烈だった。
参考文献
- 「僕たちの大好きなバス」洋泉社, 2008年
- 広島のバス ナンバーリスト営業所>広島200か400~; 広島200か500~
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公開日:2020年04月01日