小田急5E, D888
小田急バスから、2003年式の車が随分減ってきた。2003年といえば、首都圏のディーゼル車走行規制が10月に導入された年。これに際して、多数の古参車が廃車になった。その一台が、小田急バスD888だった。狛江営業所最後の5Eボディ車、渋谷に来る最後の5E車だった。2003年9月に廃車を控えたその姿を振り返る。
小田急バス D888

1988年式のP-LV314L。多摩22か3377。2003年9月の夕方、狛江営業所へ行くと、ちょうどD888が入庫するところだった。塗装も色あせて、その後ろ姿は何となく寂しい。

その後は、第二車庫へ回送。敷地外から撮影。広いスペースを使って、バックで停車する。西日を浴びて、重厚な5Eボディが輝く。

D888が第二車庫の奥に停車したので、事務所で車庫内での撮影許可を頂いた。程なくして6EボディのD379がやって来て、D888と並んだ。5E(D888)と6E(D379)のサイズ、色の違いなどが良く分かる。ずっと後になって、秋田、羽後交通の5E車、78と230を見比べて、この塗分けやバンパーの違いを思い出した。

2003年8月お盆のころ、珍しく雨が降った。狛江営業所バス停近くで、調布から来た二子玉川駅行きD888を迎える。この玉08系統の方向幕は、英字表記付だ。後ろの歩道橋は、今は無い。
2003年7月、渋谷からやって来た成城学園前駅行きは、運よくD888だ。この渋24系統の方向幕は、旧式のもので好ましい。
信号待ちで停車中のD888を、側面から眺める。行灯式の入口表示、小さな側面方向幕、自動扉の表記など、印象深い要素があふれている。雑多な画面は、まさに三軒茶屋だ。
公開日:2019年08月10日