高知東部の5E, 59号車
いま、高知といえばこの車。高知東部交通の5Eボディ、59号車。
高知東部交通: 高知22き59
1989年式のP-U32K。高知といえば、土電の日野RCやブルドック、高知県交通の3Eなど、モノコックのイメージだ。しかし時は過ぎゆく。いまでは5Eもこの一台になった。
以上二枚は「59号車 安芸発甲浦(かんのうら)行き ラストラン」のもの。長大路線の往復乗車を堪能した。会社公式で運行を告知してくれて、遠方の人間には本当にありがたいことだった。
板張りの上に、ずらりと並ぶ二人掛けのシート。何度乗っても落ち着く車内。
これは令和元年5月に開催された「土佐くろしお鉄道 てのひらを太陽に号と平成をかけぬけた高知東部交通5E車で行く室戸・甲浦周遊の旅」にて、フォトランの一枚。企画運営していただいた方々には、感謝しかない。
少し日も傾いて、前面ライトベゼルとメッキバンパーが輝く。5Eボディの立体的な造形美。行灯式の側面出入口表示もしびれる。
非公式も魅力的。丸みを帯びたリアに、メッキバンパー、三連テール、UDマーク…。ボディの随所に補強の手が加えられており、保守の苦労がしのばれる。こうして長く走らせてくれていて、ありがたい。
令和元年11月開催「展望デッキ特別列車と富士ボディ5E車で行くゆずの里馬路村と魚梁瀬森林鉄道軌道を巡る旅」にて。馬路や魚梁瀬の幕が装備されているのは知っていたが、まさか実際に乗られるとは思っていなかった。素晴らしかった。
フォトランから一枚。薄暗いトンネル出口では、59号車の明るい塗装が映えた。木々も色づく秋の一日。長かった夏も少し懐かしい、山は少し涼しかった。
夕暮れ、奈半利駅前でツアーもおしまい。名残惜しく、その後ろ姿を追う。側面出入り口の行灯表示が最高だ。また乗車撮影が出来ることを願いつつ…。
公開日:2019年11月19日