高知高陵のフィルム幕、339号車
高知高陵交通: 高知230あ339
高知でバスを眺めていると、基本的にLED表示のバスしかやって来ない。もちろん、今日日本全国を見渡してもLEDは多数派であるし、かつて土電のモノコックがLED化改造を施されて走っていたことは広く知られている。しかし、欲張りなのは承知で、せっかくの木床の車はフィルム幕を備えていてほしい、などと思ってしまうことは少なくない。
そんな思いを叶えてくれるのが、高陵交通の339号車。旧高知県交通の塗装にフィルム幕。その表記は側面も含め非常に簡素で、その素朴さがかえってうれしい。正面の日野エンブレムも見逃せない。とさでん交通高岡営業所の手前、西芝に行けば会える。
339号車は、ポンチョと一緒に西芝、須崎の間を日中に走っており、乗るのも容易である。いざ乗ってみて、まず目に飛び込んでくるのは、ポンチョが積んでいるのと同じ真新しい液晶の車内案内表示器である。そんな新旧が交差する一台。
公開日:2023年06月30日