朝の津川
朝5時前、新潟駅前のホテルを発ち、まず長岡行きに乗車、新津で降りる。忘年会帰りだろうか、車内はずいぶん賑やかだった。新津からは会津若松行きで津川へ向かう。これに乗る人は少なかった。車内は空いている。三川あたりで明るくなり、朝焼けも見えた。津川駅7:01。向かいには長い編成の新潟行きが停まっている。降りたのは私一人だった。
駅舎から出ると、日出谷(ひでや)行きのバスが停まっていた。静かな、まだ少し薄暗い駅前広場に、アイドリング音が響いている。まるで私を待っていたようで、何ともいえない嬉しい瞬間だ。眠気も一気に吹き飛ぶ。バスに近づくと、前扉を開けてくれた。乗るとすぐに扉が閉まる。寒いのである。車内は運転手と私のみ、時間がゆっくり進む。
ここ津川エリアの路線は、基本的に平日のみの運行である。なかなか乗るのが難しい。狙い目は年末年始の休みだが、例えば2018年度には、日出谷線の設定は無かった。さて2019年12月下旬に発表された年末年始特別ダイヤを見ると、しっかり日出谷の文字がある。これを逃す手は無かった。ようやくこの日が来たなと、しみじみと感慨深く出発を待つ。
公開日:2020年02月04日