東急A80のこと(続)

1991年度、A80をはじめとする多数のU-MPが新製配置された。淡島、瀬田、新羽…。

東急バスA78:品川22か4553

東急バスA78
過渡期の淡島営業所にて、敷地外より撮影。左からA371、A1777、A78。(2003/02)

撮影当時、淡島営業所では東急トランセへの業務委託が進んでいた。渋31、渋55系統の委託が開始されて間もない頃。中央のA1777をはじめとする中型車にのみ、トランセマークが貼られていた。A78にも、渋32系統の委託に伴い、間もなくトランセマークが付くことになる。左のA371(2002年度車)は当時の最新鋭、4枚扉の900番台車を一掃した一台。

東急バスA78
渋谷を発車して、坂を上るA78。(2003/07)

これは、NHK線での運行を終えて、淡島営業所に戻るシーン。入口右の白いパネルに、渋谷駅とNHKスタジオパークを結ぶ直行バスであることが書かれている。一般車による代走は、いつも楽しい。当時のNHK線は、東急バスと京王バスの共同運行。今では、淡島行きの表示も珍しい。

東急バスA78
田園調布駅を発車する渋11系統のA78。後ろは園01系統のS81。(2004/03)

ノンステップバスが基本の渋11系統に、ツーステ車、しかも0番台車が充当。しかも、後ろから園01系統のS81までやってきた。これ以上のことは無い。雨の中、夢中でシャッターを切る。

東急バスA78,A79
左からA79とA78。A78の後ろには、A80がいる。淡島営業所にて、敷地外より撮影。(2004/07)

やはり古参車、しばしば車庫の隅に、A78,A79,A80がセットで停めてあるのをよく見た。撮影したのは祝日(海の日)だったが、これら古参車には日章旗が付いていない。この日は走らなかったのだろうか。

東急バスA79:品川22か4554

東急バスA79
梅丘通りの歩道から、目の前の淡島営業所、A79を眺める。(2003/02)

トランセマークが無いシンプルなフェイスが、やはり私にとっては一番落ち着く。前扉が開いているので、ブルーのシートモケットもよく見える。当時の古参車、0番台車(1991年度車)および100番台車(1992年度車)を特徴づけるアイテムだ。

東急バスA79
渋32系統のA79。学芸大学付属高校前付近にて。(2004/06)

まっすぐの、しかし決して広くはない下馬通りを、古参車がゆっくり進む。やはりこれが、一番記憶にある風景。

東急バスNI76:横浜200か235

東急バスNI76
NI76。新羽営業所にて。(2004/08)

新羽営業所にも、U-MPの1991年度車が複数いた。この76号車は、淡島営業所から転属したため、ナンバーが新しい。営業所の方に許可を頂いての撮影。

東急バスNI77:横浜200か239

東急バスNI77
NI77。新羽営業所にて。(2004/08)

上のNI76と同じ理由で、ナンバーが新しいNI77。新羽営業所の外で待機していると、所内を豪快に走るNI77が見えた。望遠レンズで、その姿をとらえる。

東急バスNI85:横浜22か7419

東急バスNI85
NI85(左)とNI112(右)。新羽営業所にて。(2004/08)

このNI85は、新羽営業所生え抜きの一台。同じく生え抜きのU-UA、NI112と並ぶ。西日がまぶしい。許可を頂いての撮影。以上の新羽の車両群は、撮影から程なくして廃車になったらしい。

東急バスS81:品川22か4556

東急バスS81
園01系統のSI81。雨の田園調布駅にて。(2004/03)

園01系統には、今と同じく、比較的古めの車両が入ることが多かった。ゆえに、環八を走るS81の姿はしっくりくる。もっとも、こぎれいな駅前のバスターミナルに、古参車は少し浮いて見えた。

東急バスS82:品川22か4557

東急バスS82
等12系統のS82。中町4丁目交差点にて。(2005/01)

用賀中町通りへの右折待ち。西日を浴びて、ボディが輝く。撮影日は2005年1月2日。これが東京での最後の正月になった。その後は、A80等と同様、南越後観光バスなどで活躍したようだ。

公開日:2019年10月01日